前回、「AIを使って新しい形で稼いでいく」と、
なかなか威勢のいいことを書いた。
読んでくれた方の中には、
「おっ、いきなり何か面白いことが始まるのか」
と期待してくれた方もいるかもしれない。
申し訳ない。最初の一手は、わりと地味だった。
■ いきなりAIフル活用は、さすがに無謀
考えてみれば当たり前の話で、
AIを使いこなすにも、何かしらの「軸」がいる。
何を作るか、何を売るか、何を発信するか——
そのベースがないまま「AIで稼ぐ!」と叫んでも、
ただの掛け声で終わる。
それならまず、現実的なところから動いてみよう。
そう思って登録したのが、クラウドワークスだ。
要するに「仕事を受注できるプラットフォーム」なのだが、
登録すれば仕事が舞い込んでくる、などという甘い話はない。
これは後でわかる。
■ 最初の誤解:最低賃金ってあるんじゃないの?
恥ずかしながら、登録前は「まあ、最低賃金みたいなものは、当然ある」と思っていた。
……なかった。
普通になかった。
1件110円、なんて案件もある。
7つのSNSに同じ動画を投稿して110円だ。
時給換算したら、たぶん笑えない数字になる。
「副業で稼ぐ」の現実を、登録初日から叩き込まれた気分だった。
■ ライバルたちのスペックが、想像の斜め上だった
案件を探していると、他のワーカーのプロフィールが目に入る。
Word・Excel・PowerPointはもはや当たり前。
Canva・Notion・Note・HTML・JavaScript・Python、
動画編集、SEOブログ、YouTube・TikTok・Instagram運用……。
資格も負けていない。簿記2級、FP1級、社労士など、そうそうたる顔ぶれだ。
私が見ると、正直「これ、同じ土俵に上がっていいのか」という気持ちになる。
履歴書の写し間違いじゃないかと疑いたくなるレベルだ(たぶん本物だけど)。
■ 案件探しは、思った以上に消耗する
登録したら次は案件を探すわけだが、これがなかなか骨が折れる。
条件が合わない、スキルが足りない、面接あり(苦手)——
次々と弾かれていく感覚。
延々とスクロールしながら探し続けるのは、体力より精神力を削られる作業だ。
ここで私は考えた。
**「そうだ、AIに手伝ってもらおう」**と。
■ 「AIと一緒に動く」が、新しい形の第一歩だった
案件一覧を眺めているうちに、だんだん頭が疲れてきた。
「これは応募できるのか?」
「怪しくないのか?」
「自分でもできそうか?」
もう、自分一人では判断しきれない。
そこで私は、募集一覧をスクショしてAIに貼り始めた。
「これどう思う?」。
するとAIは、
「これは初心者には厳しそうです」
「こちらのほうが現実的かもしれません」
などと、意外なほど冷静に返してくる。
56歳の元会社員が、AIに仕事探しを相談している。
数年前の自分なら、たぶん想像もできなかったと思う。
華やかではないけれど、確かにAIと一緒に動いている。
「AIで稼ぐ」の前段階として、「AIと一緒に考える」ことから始まった——
これはこれで、悪くないスタートだと思っている。
■ そして、実際に応募した
AIとの作戦会議を経て、いくつかの案件に応募した。応募画面はこんな感じだ。
(※画像挿入予定:応募画面スクショ・個人情報マスク済み)
まだ結果は出ていない。
収入の、もちろんゼロだ。
でも、退職してから初めて
「止まったままではない」と感じている。

次回は、応募してみてどうなったか——をお伝えできればと思う。
(うまくいけばの話だが。)

